— Profile
楽しむ表具愛好家:桐原 学
1954年小布施町生まれ。
東洋大学商学科卒。書道用具専門店「鵞毛堂」に就業。
文献中心で表具を学び、表装のきっかけを掴む。退職後、小布施町にて表具の仕事を始める。作品は書道、日本画、水墨画、形式は掛軸、額装、屏風、折帖、和綴本、巻子、衝立と多岐に及ぶ。
存在感がありながら、主張しすぎない。作品との調和を大切にした表装が、書や絵画の持つ魅力を一層引き立たせる。
軸先は太さや質感、色合いにこだわり、自家用の窯で焼き上げた磁器製を使用。全体の印象を左右する裂地の選定には、表具愛好家桐原の磨き抜かれたセンスが光る。隅々まで手が込められた掛軸が、鑑賞者を味わい深い作品の世界へと誘う。